忙しい現場作業者が独学を続けるための3つの習慣
「仕事から帰ったら疲れて何もできない」「テキストを買ったけどほとんど開いていない」。そういう人は、意志が弱いわけじゃないです。続けられないのは、仕組みの問題です。
現場仕事をしながら資格を取り続けている人が実践している3つの習慣を紹介します。いずれも「やる気があるとき」に頼らない方法です。
続かない理由は「意志の弱さ」じゃない
勉強が続かない人が自分を責めるときの言葉は、だいたい「意志が弱い」「自分には向いていない」のどちらかです。でも本当の原因はそこじゃないです。
続かない主な原因は次の2つです。
- 勉強のハードルが高すぎる(机に座って、テキストを開いて、ノートを取って…)
- 失敗したときのリカバリーがない(1日できなかった→もういいか、になる)
意志力は有限です。疲れた状態で意志力に頼る設計にすると、必ず崩れます。続けられる人は、意志力をほとんど使わない仕組みを作っています。
習慣①:勉強時間を「決める」のをやめる
「毎晩21時から1時間勉強する」という計画は、現場仕事には合っていません。残業・飲み会・体調不良でその時間が消えたとき、「今日はできなかった」という失敗が積み重なり、だんだんやめる方向に向かいます。
トリガーにくっつける
時間を決める代わりに、すでに毎日やっていることに勉強をくっつけます。
| トリガー | 勉強の行動 |
|---|---|
| 電車・バスに乗った | 過去問アプリを開く |
| 昼休みに飯を食い終わった | スマホで動画講義を5分見る |
| トイレに入った | 暗記カードを1枚確認する |
「〇〇したら勉強する」という形にすると、意志力を使わずに勉強のスイッチが入ります。1回あたりの勉強が5分でも、毎日続けば月に2〜3時間になります。
「やらない日」を想定しておく
週に1〜2日は勉強しない日があって当然です。「週5日できればOK」という基準にしておくと、1日できなくても失敗になりません。完走できない計画より、続く計画の方が合格に近いです。
習慣②:参考書を「読む」のをやめる
仕事から帰った後の脳で、専門用語が並ぶテキストを読んでも頭に入りません。疲れているときほど、読んでいるだけで眠くなります。
「解く」を基本にする
テキストを読む代わりに、問題を解くことを基本にします。
具体的な進め方:
- 問題を解く
- 間違えた → 該当箇所をテキストで確認する
- 次の問題へ
テキストは「読むもの」ではなく「間違えたときに参照するもの」として使います。この順番にするだけで、同じ勉強時間でも定着率が大きく変わります。
スマホアプリを活用する
乙4・ボイラー・電気工事士など主要な試験は、過去問を収録した無料アプリがあります。スマホさえあれば、机がなくても・テキストがなくても問題演習ができます。通勤中や昼休みの隙間時間に向いています。
習慣③:「完璧な理解」を目標にしない
「この部分がよくわからないから次に進めない」と止まってしまう人がいます。完璧に理解してから次へ、という進め方は、現場仕事の勉強では機能しません。
合格点が取れれば十分
国家試験の多くは、全問正解しなくても合格できます。乙4なら各科目60%以上、ボイラーなら各科目40%以上で合格です。わからない問題があっても、他でカバーできれば十分なんです。
「わかった上で正解する」より「パターンを覚えて正解する」の方が、試験勉強としては正しいやり方です。理解は後からついてきます。
「飛ばす」を恐れない
わからない問題は飛ばして先に進みます。2周目・3周目で戻ってきたとき、不思議と理解できることが多いです。全体像を把握した後の方が、細部が入りやすくなるためです。
「わからない→飛ばす→次に戻る」のサイクルを回すことが、結果的に一番早く合格に近づきます。
独学の継続が不安なら通信講座という選択肢もある
「一人だとどうしても続かない」「自分に合ったペースで学びたい」という場合は、通信講座を検討する価値があります。SATやスタディングは現場系の国家資格に対応しており、スマートフォンで隙間時間に学習を進められます。
費用はかかりますが、カリキュラムが決まっているため「何をすればいいかわからない」という状態を防げます。続けるための仕組みが最初から用意されている点が、独学との最大の違いです。