第二種電気工事士とは?仕事内容・年収・難易度をわかりやすく解説
第二種電気工事士は、住宅や小規模な店舗・施設の電気工事に必要な国家資格です。電気系の仕事を目指す人にとっては入口となる資格であり、現場技術者にとっても取っておきたい一枚です。
「電気の資格って難しそう」というイメージがあるかもしれませんが、学科試験の合格率は約60%、技能試験は約70%。正しい方法で対策すれば、独学でも十分合格できます。
この記事では、仕事内容・年収・難易度について解説します。
第二種電気工事士でできること・できないこと
できること:600V以下の電気工事
第二種電気工事士の資格があれば、電圧600V以下の一般用電気工作物の工事に従事できます。具体的には以下のような作業が対象です。
- 住宅・アパートの配線工事
- コンセント・スイッチの取り付け・交換
- 照明器具の取り付け
- エアコンの電源回路工事
- 分電盤まわりの工事
電気工事は資格なしで行うと電気工事士法違反になります。DIYで自宅のコンセントを増設したいだけの場合でも、正式には資格が必要です。
できないこと:高圧設備は対象外
第二種電気工事士が扱えるのは600V以下の低圧設備に限られます。工場・ビル・マンションなどの高圧受電設備(6,600Vなど)の工事は対象外です。
工場や大型施設の電気設備まで扱いたい場合は、上位資格の第一種電気工事士が必要になります。
第一種・第二種の違い
| 第二種 | 第一種 | |
|---|---|---|
| 対象設備 | 600V以下(住宅・小規模施設) | 最大500kW未満の高圧設備まで |
| 実務経験 | 不要 | 免状取得に3年必要 |
| 難易度 | 普通 | やや難しい |
まず第二種を取って現場経験を積み、その後第一種にステップアップするのが一般的なルートです。
平均年収と需要:取ると仕事はどう変わるか
平均年収は300〜450万円、経験で500万円超も
第二種電気工事士の平均年収は300〜450万円程度です。経験を積んで現場主任クラスになると、500万円以上に到達するケースも珍しくありません。
資格単体よりも「資格+実務経験」で年収が上がる業界です。独立・開業すれば収入の上限はさらに広がります。
需要は安定している
電気工事の需要は景気に左右されにくく、安定した仕事量が見込めます。
- 住宅・建物は常に建てられ続ける(新築・リフォーム需要)
- 太陽光パネル・EV充電設備など新しい電気工事の需要が増加中
- 電気工事士の高齢化が進んでおり、若手・中堅の需要が高い
製造業・建設業で働きながら資格を取っておけば、社内評価や転職時の選択肢が広がります。
難易度と合格率:初心者でも取れるのか
試験は学科と技能の2段階
試験は学科試験と技能試験の2段階です。学科に合格した人のみが技能試験を受験できます。
学科試験(50問・四肢択一)
- 試験方法:CBT方式(パソコン)または筆記方式
- 合格基準:60点以上(50問中30問以上正解)
- 出題内容:電気理論・配電・法令・図記号など
技能試験(40分・実技)
- 候補問題13問が事前公表され、当日1問が出題される
- 支給された材料で回路を組み立てる実技試験
- 欠陥がなければ合格
工具は自分で用意する必要があります。候補問題を繰り返し練習することが合格への近道です。
合格率は学科60%・技能70%
合格率は学科試験が約60%、技能試験が**約70%**で推移しています。学科試験を翌年に持ち越すこともできるので、焦らず段階的に取り組めます。
勉強時間の目安
**1日2時間 × 20〜30日(40〜60時間)**が一般的な目安です。1日1時間しか取れない場合は2ヶ月程度を見ておきましょう。
学科試験は暗記と理解が中心ですが、技能試験は実技の練習が必須です。技能対策には別途1〜2ヶ月を確保することをすすめます。
受験料と試験日程
受験料はインターネット申込みで11,100円(書面申込みは12,500円)です。試験は年2回(上期・下期)実施されます。
独学が不安なら通信講座という選択肢もある
「テキストだけでは続かない」「技能試験の練習方法がわからない」という場合は、通信講座を検討する価値があります。SATやユーキャンは第二種電気工事士に対応しており、技能試験の動画解説や練習用材料セットがついたコースもあります。
費用はかかりますが、技能試験対策まで一括でサポートしてもらえるため、独学より短期間で合格できる可能性があります。